第174回日本循環器学会東北地方会

6/4()本学主管のもと、第174回日本循環器学会東北地方会が開催されました。会場はにぎわい交流館AUを予定していましたが、YIA演者とその審査員およびスタッフのみが会場入りし、その他はWeb開催となりました。

以下、審査対象となった演題の結果報告です。

YIA: Young Investigator’s Award

 

YIA症例発表部門【最優秀賞】安部誓也

「多発性脳動脈瘤を合併した再発性心臓原発腫瘍の一例」

 

YIA研究発表部門 【最優秀賞】若木富貴

CTによる冠動脈石灰化評価は心電図非同期撮像でも心血管イベント発生を予測し得るか?」

 

学生・初期研修医AWARD【優秀賞】河村七彩(市立秋田総合病院初期研修医)

「動悸発作時に失神をきたす発作性心房細動のアブレーション時、失神の原因が併存した発作性上室性頻拍」

 

受賞された先生方、おめでとうございます。

YIAにふさわしい、元気の中にも落ち着きや思慮深さを感じる発表だったと思います。研究で得られたデータや、症例の病態および発症機序に対して疑問をもち、論文を読みあさって調べ、自分なりの解釈をまとめて聴く人に分かりやすく説明する、それはまさに診療現場において医師として必要な能力だと思います。その能力を向上するために、半年に1度切磋琢磨する場がある、それがYIAだと思います。そこに真剣に向き合った人だけが成長するチャンスを得ます。今回も一定の評価を頂いたことに感謝するとともに、あくまでも趣旨は若手医師の激励であることを忘れず、これからも循環器科医として成長するように頑張りましょう!

 

以下、受賞者のコメントです。

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安部誓也先生

「ご指導いただいた先生方、応援してくださった皆様のおかげです。発表準備を通じて得られたものがたくさんあり、臨床医としてもまだまだ未熟だと痛感しました。経験を生かして、より一層精進したいと思います。今後もご指導よろしくお願いします。」

 

若木富貴先生

「このたび、最優秀賞を受賞することができました。関わって下さいました、全ての先生方に感謝申し上げるとともに、これに満足せず引き続き研鑽して参ります。ご指導誠にありがとうございました。」

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以下、一般演題です。YIAセッションとともにオンデマンドで視聴可能です。

●高橋潤「再破裂を来した梗塞後心破裂の1例」

●石井啓吾「右冠動脈を責任病変とする亜急性心筋梗塞後の心室中隔穿孔でパッチ閉鎖術を施行し、救命し得た一例」

●須藤佑太「緊急TAVIで救命した重症心不全を伴う二尖弁大動脈弁狭窄症の若年例」

●髙木祐介「Evolut PRO+の弁周囲逆流に対する経カテーテル人工弁周囲逆流閉鎖術の一例」

●柳澤和哉「月経時出血のため繰り返し生じたDICによる微小血栓が慢性血栓性塞栓性肺高血圧症を引き起こした一例」

●貝森亮太「巨大冠動脈瘤を伴う冠動脈肺動脈瘻の一例」

 

●関みちる「PCI直後の胃壁動脈出血により心肺停止に至った症例」